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成年後見制度・財産管理の基礎知識|介護が始まる前に知っておきたいお金の話

📅 2026年7月30日 ⏱ 約8分で読める 社会福祉法人 奉優会

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この記事の結論 親の判断能力が低下すると、口座からの預金の引き出しや不動産の売却といった手続きが、家族であってもできなくなることがあります。「成年後見制度」や「家族信託」など、財産管理の選択肢を、判断能力があるうちに知っておくことが将来のトラブルを防ぎます。
この記事でわかること

判断能力の低下で起こりうる財産管理の問題

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「親の口座からお金を引き出して、施設の費用や医療費を払おうと思ったら、銀行から本人確認を求められて手続きができなかった」——認知症などで判断能力が低下すると、こうした事態が起こることがあります。家族であっても、本人名義の口座は本人の意思確認が取れなければ自由に動かせないのが原則です。

不動産の売却や、定期預金の解約といった重要な契約行為も同様です。「まさか自分の親に限って」と思わず、判断能力が元気なうちに、どのような選択肢があるかを知っておくことが大切です。

成年後見制度とは?2つの種類

成年後見制度は、判断能力が不十分な方に代わって、家庭裁判所が選んだ後見人などが財産管理や契約行為をサポートする制度です。大きく分けて2つの種類があります。

種類概要
法定後見制度すでに判断能力が低下した後に、家庭裁判所へ申し立てを行い、後見人等を選任してもらう制度。判断能力の程度に応じて「後見」「保佐」「補助」の3類型がある。
任意後見制度判断能力があるうちに、将来判断能力が低下した場合に備えて、あらかじめ自分で後見人となる人を選び、契約を結んでおく制度。
知っておきたいこと 法定後見制度は、必ずしも家族が後見人に選ばれるとは限らず、専門職(弁護士や司法書士など)が選任されるケースもあります。また、一度制度を利用すると、本人が亡くなるまで原則として利用をやめることができません。制度の詳細は、事前に専門家に相談して十分理解しておくことが重要です。

元気なうちに検討できる「家族信託」

近年、成年後見制度に加えて注目されているのが「家族信託」という仕組みです。これは、判断能力があるうちに、財産の管理を信頼できる家族に託す契約を結んでおく方法です。成年後見制度に比べて、財産の使い道を柔軟に設計できる点が特徴とされています。

POINT 家族信託は法律・税務の専門知識が必要な分野です。「なんとなく良さそう」で契約するのではなく、司法書士や弁護士など専門家に相談しながら、家庭の状況に合った形を検討することが大切です。

まず何から相談すればいい?

「うちの場合はどの制度が合うのか」を判断するには、専門家への相談が近道です。市区町村の窓口や地域包括支援センターでは、成年後見制度に関する相談窓口や、無料相談会の情報を案内してもらえることがあります。また、法テラスなど公的な法律相談窓口を利用する方法もあります。

まずは「うちの場合、何か備えが必要かもしれない」という段階でも、一度相談してみることをおすすめします。

まとめ

  1. 判断能力が低下すると、家族でも預金の引き出しや契約ができなくなることがある
  2. 成年後見制度には、法定後見と任意後見の2種類がある
  3. 判断能力があるうちに検討できる選択肢として「家族信託」もある
  4. 制度選びは専門家への相談が近道。地域包括支援センターや法テラスも活用できる

お金の備えと合わせて、今の状態にどんなサポートが合いそうかも確認しておきましょう。

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