介護離職を防ぐ|仕事中の急な呼び出しをなくす看護小規模多機能(看多機)の使い方

この記事の結論

介護離職の最大原因は「急な呼び出し」と「緊急時の受け皿のなさ」です。看多機は日常の「通い」に加えて急な「泊まり」への切り替えができるため、仕事中の呼び出し頻度を根本的に減らすことができます。

この記事でわかること
  • ビジネスケアラーが介護離職を選ぶ5つの理由
  • 看多機が「呼び出しゼロ」を実現する仕組み
  • 看多機×介護休業法(2025年改正)の組み合わせ方
  • 働く人でも看多機を始められるステップ

ビジネスケアラーが介護離職を選ぶ理由トップ5

経済産業省の推計では、2030年には約318万人がビジネスケアラーとなり、離職や生産性低下による経済損失は約9兆円に上るとされています。なぜ「仕事を続けたい」と思っていた人が介護離職を選んでしまうのでしょうか。

  • 1急な呼び出しで仕事が中断・有休が底をつく:突然の電話対応が繰り返されることで、仕事の継続が難しくなる。
  • 2夜間の対応で慢性的な睡眠不足:翌日の業務パフォーマンスに深刻な影響が出る。
  • 3通院付き添いが頻発:親の受診のたびに仕事を抜けることで職場での立場が悪くなる。
  • 4残業・出張ができなくなりキャリアが止まる:管理職への昇進を断らざるを得なくなる場合も。
  • 5誰にも相談できず精神的に追い詰められる:職場で介護のことを話せない雰囲気が孤立を深める。

介護離職しなかった人が使っていた「看多機」とは

急な泊まり対応が「呼び出しゼロ」を実現する

看多機の最大の強みは、日常の「通い」に加えて、必要なときに「泊まり」「訪問」へ柔軟に切り替えられる点です。残業がある日は「今日は泊まりにしてください」と連絡するだけで対応してもらえます。これにより、急な呼び出しを根本的に減らすことができます。

訪問看護が「体調悪化による急な受診」を減らす

看護師が定期的に自宅を訪問し、健康状態の観察・服薬管理・医師との情報共有を行います(訪問看護が通院に同行して受診対応をするわけではありません)。体調の変化を早期に発見し悪化を防ぐことで、体調不良による急な受診や入院そのものの回数を減らせるのがポイントです。もともと予定されている定期通院の付き添いについては、ケアマネジャーと相談のうえ別途調整が必要です。

顔なじみスタッフが窓口になり、家族の情報収集負担を軽減

「今日の様子どうでしたか」という確認電話を毎日しなくて済む。担当スタッフが継続して関わるため、変化に気づいた時点で家族に連絡してくれます。

平日モデル
月〜金:通い+必要時訪問
残業がある日は泊まりを前日予約。仕事に集中できる
繁忙期・出張
1週間まとめて泊まりを予約
出張・長期出勤でも安心して仕事に専念できる
退院直後
毎日通い+訪問看護で状態を安定
2週間で安定したら通い中心に切り替え。職場復帰を実現

看多機と介護休業法(2025年4月改正)を組み合わせる

2025年4月に介護休業法が改正され、企業への両立支援の義務が強化されました。介護休暇(年5日)や短時間勤務制度を活用しながら看多機を利用開始するプランを立てると、最小限の休みで最大の安心が得られます。

活用例

介護休暇を使って看多機の見学・手続きを行い、利用開始後は「泊まり」を活用して通常勤務に戻る。短時間勤務制度は看多機が安定するまでの「つなぎ」として活用する。

働く人でも看多機を始められる3つのステップ

1
地域包括支援センターに電話(親の住む市区町村)
平日昼に電話できない場合でも、夜間相談に対応しているセンターもあります。まずは電話一本から。
2
土日見学・体験利用ができる施設を選ぶ
奉優会の看多機施設では土日の見学相談にも対応しています。本人と一緒に訪問してスタッフとの相性を確認しましょう。
3
介護休暇を使って契約・利用開始
介護休暇(年5日)を活用して契約手続きを行い、まず週1〜2日の通いからスタート。安定してきたら残業日に泊まりを組み込みます。
関連記事 親が老老介護になったと気づいたとき|仕事を辞めずに遠距離・近距離で介護を支える方法

あなたに合う介護サービスを、1分間の無料診断で見つける

登録不要・3択で答えるだけ。最適なサービスがすぐわかります。

あわせてご活用ください
お住まいの地域の相談窓口をお探しの方は、地域包括ケア事業本部(地域包括支援センター・居宅介護支援)のサイトもご覧ください。