老老介護 × 看多機・小多機
認認介護になる前に知っておきたい|看多機・小多機を使った認知症夫婦の在宅支援

この記事の結論
認認介護は「突然」ではなく「少しずつ」進行します。介護する側の認知症に早めに気づき、看多機の訪問看護(服薬管理)と小多機の通い(安全確保)を活用することで、在宅生活を長く維持できます。
この記事でわかること
- 認認介護とは何か・老老介護からどう移行するか
- 認認介護の3つの危険(服薬・緊急対応・介護の成立)
- 看多機・小多機がそれぞれ担える役割の違い
- 認認介護になる前に動くべき5つのアクション
認認介護はどのように起こるか

認認介護とは、認知症の人が認知症の人を介護している状態のことです。2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると推計されており(厚生労働省)、老老介護が長引くほど認認介護への移行リスクは高まります。
特に問題なのは、介護する側の認知症が見落とされやすい点です。「少し物忘れが増えた」「話が少しかみ合わない」程度の変化は、疲労や加齢として見過ごされることがよくあります。認認介護が発覚するきっかけは、近隣住民からの通報や救急搬送であることが少なくありません。
認認介護の3つの危険
- !服薬管理ができなくなる:飲み忘れ・重複服用・誤薬が起こりやすくなり、持病の悪化・副作用リスクが高まります。
- !緊急時に119番・助けを求められない:異常に気づいてもどう対処すべきか判断できず、救助が遅れる場合があります。
- !互いを「正常」と思い込み介護が成立しなくなる:両者とも自分が正常だと思っているため、危険な状態でも外部に助けを求めません。
認認介護を防ぐ・対処する看多機・小多機の役割
看多機:訪問看護による服薬管理・医療連携が強み
看多機は訪問看護との一体提供が特徴です。看護師が定期的に自宅を訪問し、服薬状況の確認・管理、健康状態の観察、かかりつけ医への情報共有を行います。服薬ミスによる事故を防ぐ最も有効な手段のひとつです。
小多機:日中の通いで安全確保・認知症専門スタッフが対応
日中の通いによって「危険な時間帯を施設で安全に過ごす」ことができます。認知症ケアの専門スタッフが対応するため、認知症の方の混乱・不穏を最小限に抑えたケアが受けられます。
共通:早期に「顔なじみスタッフ」を作ることが認知症ケアの基本
認知症の方にとって、信頼できる人との継続した関係が精神的安定の基盤です。看多機・小多機いずれも、担当スタッフが変わりにくい少人数制であることが、認知症ケアとの相性の良さにつながっています。
認認介護になる前に動くべき「5つのアクション」
1
要介護認定を早めに申請する
「まだ大丈夫」という段階でも申請しておくと、いざという時にサービスへのアクセスがスムーズになります。
2
かかりつけ医に認知機能チェックを依頼する
介護する側・される側の両方について、かかりつけ医に認知機能の定期チェックを依頼しましょう。
3
地域包括支援センターに相談する
近隣の地域包括支援センターに現状を相談するだけで、適切な支援・サービスへの橋渡しをしてもらえます。
4
看多機または小多機に事前見学する
まだサービスが必要ではない段階でも見学しておくと、いざというときの選択がスムーズになります。
5
緊急連絡先・キーパーソンを書面で整理する
かかりつけ医・ケアマネ・看多機・家族の連絡先を1枚の用紙にまとめ、目立つ場所に貼っておきましょう。
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