老老介護で「施設はまだ早い」と思ったら|小規模多機能型居宅介護(小多機)で在宅継続する選択肢

この記事の結論

「施設か在宅か」の二択で悩む必要はありません。小規模多機能型居宅介護(小多機)は、自宅を維持しながら通い・泊まり・訪問を組み合わせて使える「第三の選択肢」です。

この記事でわかること
  • 「施設はまだ早い」と感じる3つの理由とその背景
  • デイサービスだけでは足りなくなるタイミングの見極め方
  • 小多機の通い・泊まり・訪問がどう在宅継続を支えるか
  • 小多機とデイサービス・施設入所の費用比較
  • 小多機を利用開始するまでのステップ

老老介護で「施設はまだ早い」と感じる3つの理由

施設への入所を勧められても、「まだ早い」と感じる方は多くいます。その背景には主に3つの理由があります。

理由①:本人の「家にいたい」という強い意志

「最期までこの家にいたい」という意志を持つ高齢者は非常に多く、施設入所を勧めると涙を流して拒否されることもあります。本人の意思を尊重したいという気持ちと、現実の介護負担との板挟みが生まれます。

理由②:施設費用への不安

特別養護老人ホームの待機期間や、有料老人ホームの月額費用(15〜30万円以上)を考えると、「費用的に続けられるか」という不安も大きな壁になります。

理由③:「入れる=見捨てる」という罪悪感

「施設に入れたら親を見捨てることになるのではないか」という罪悪感は、多くの家族が抱えます。しかしこれは誤解です。プロの力を借りて在宅生活を継続することこそが、本人にとっての最善になる場合があります。

デイサービスだけでは足りなくなるタイミング

現在デイサービスを利用している方も、次のサインが出てきたら「通いだけでは限界」のタイミングです。

  • !夜間の不穏・徘徊が出始めた
  • !介護者が通院や急用で席を外せなくなった
  • !転倒リスクが高まり一人では置いておけない
  • !デイサービスの日数を増やしたいが受け入れ枠がない

「第三の選択肢」小規模多機能型居宅介護(小多機)とは

通い・泊まり・訪問を同じスタッフが一体提供

小多機の最大の特徴は、通い(デイサービス相当)・泊まり(ショートステイ相当)・訪問(ホームヘルプ相当)の3つを、同じ顔なじみのスタッフが一体的に提供することです。施設に入所するわけではなく、自宅を生活の拠点として維持できます。

比較項目デイサービス施設入所小多機
自宅を維持できる
泊まり対応✓(月ごと調整可)
訪問支援不要
担当スタッフの統一日替わり担当制✓(顔なじみ)
月額費用の目安1割:3〜5万円10〜30万円以上1割:2〜5万円(定額制)
費用について

小多機は月額定額制のため、通いを多く使っても泊まりを使っても費用が一定です。デイサービス+ショートステイを個別に利用するより費用が読みやすく、使い過ぎの心配がありません。

老老介護で小多機を使う具体的なイメージ

モデルプラン
週3日通い+月2〜3回泊まり+週1訪問
介護者の通院・急用に「泊まり」を活用しながら安定した在宅生活を維持
段階的活用
通いから始めて徐々に泊まりを増やす
在宅と施設の「中間地点」として活用し、完全施設入所をできるだけ後回しにできる
緊急時
介護者が急病で入院
顔なじみスタッフが対応する「緊急泊まり」で本人の受け皿を確保

小多機を探して利用するまでの流れ

1
要介護認定を受ける
市区町村の介護保険窓口または地域包括支援センターに申請。要介護1以上が対象です。
2
ケアマネジャーに相談・小多機を紹介してもらう
小多機との契約後はケアマネジャーが変わる場合があります(施設のケアマネに切り替え)。事前に説明を受けておくと安心です。
3
施設見学・体験利用
雰囲気・スタッフとの相性を確認するために、本人と一緒に見学することをお勧めします。無料体験を実施している施設も多くあります。
4
利用契約・サービス開始
通いの日数・訪問の曜日・泊まりの条件をケアマネと相談しながら決めていきます。

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あわせてご活用ください
お住まいの地域の相談窓口をお探しの方は、地域包括ケア事業本部(地域包括支援センター・居宅介護支援)のサイトもご覧ください。